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オールドノリタケは今日本人にとっても人気の高い陶器である。
その歴史を調べてみると興味深いものがある。
明治の初めアメリカからさまざまな文化・品物が流入してきた。
その為日本の金が海外に流出。それも貨幣比率が悪く日本の国力が弱体化して来た。

その状況を打開するために輸出貿易に力を注ぐ必要があると決意した今のノリタケの創設者
森村市左衛門が日本の陶磁器がアメリカ人に人気があるのに目を着け
白地に洋風な画題で花器・壺・食器類・人形などの品を製作する。

絵柄は風景・花鳥画・幾何学文様などを繊細な品格のある淡いパステルカラーで仕上げ
品々を輸出したのがオールドノリタケである。
今その品が芸術品として高い評価を受けアメリカから逆輸入している。

明治初期のモリムラ製


『ノリタケデザイン 100年の歴史』が2009年の今年も各地で開催されている。
是非日本の誇る陶磁器を鑑賞する機会をお勧めしたい。

器を通して先人達が究めてきた美の豊かな感性に触れ
豊かな精神生活を送るためにも
日本独自の遺産を大切にして次世代に受け継いほしいものです。