日向薬師(高野山真言宗)は行基により716年に霊山寺として開かれた。
人々の心の安らぎ・和やかさ・健康保持などの加護を願う仏として信仰を厚くしている。


日本3大薬師様の一つ日向薬師が
瀬谷からなんと1時間ちょっとで行ける。
小田急伊勢原駅下車バスで25分で着く。
新緑に誘われ参拝に出かけた。

うっそうと茂る寺林は県指定天然記念物。
境内はケヤキ・タブの木・杉など高木が生育し
参道は幽玄な厳かな雰囲気が感じられる。

源頼朝が娘の病気全快を祈り参拝
この所で旅装を脱ぎ白装束に着替えたので
「衣裳場」といわれたが
今はそれがなまり「いしば」と言われている。

遥かなる時の流れを感じつつ
先人が登ったであろう 同じ道を
踏みしめながら山門を登る

霊山寺の古刹を受け継いだ
国定重要文化財の宝城寺本堂は
寄棟造で茅葺の屋根
数次にわたり改変を経て現在の姿になった。

簡素で古材を再利用
中世的な趣が伝わる。

同じく国定重要文化財
952年村上天皇より梵鐘が
納められた。

「吾妻鏡」にも「是行基菩薩建立・薬師如来霊場也」とあり
北条政子・足利基氏・小田原の北条氏などが参詣し
早くから崇拝を集めてきた様子がうかがえる。

平安時代の薬師如来像。鎌倉から室町の初期の阿弥陀如来
薬師如来などの重要文化財が収められている。
とても趣のある古刹であった

それから日向山に登った。
途中の新緑の素晴らしさに心が高揚し
思い切り深呼吸してきた。

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